我が家は中学2年と小学5年の子供がいるのですが、
長~~い(私からしたら長かったのですが、子供はもう終わり?!と言っておりました)夏休みが明けて、今日から2学期が始まりました。ものすごく静かな昼間のひと時・・・ホッとする感覚を味わいながら一人過ごしております。
さて、今では2人の子持ちの私ですが、以前の私は
『子供苦手。嫌い。欲しいとも思わない。』 という人間でした。
結婚願望自体も大してなかったのですが、それ以上に、子供が欲しい、と思えないでいたんですね。
当時はそんな自分に対して、
『母性が足りないのか?』とか、『みんな結婚したら早く子供が欲しい、と思うものなんだろうけど、私は一向にそう思えない。人と比べて自分はおかしいのだろうか?!』などと思っておりました。
そんな中、夫の母や実の母からの「子供はまだなのかしら?」という地味に繰り出されるプレッシャーや、夫からの「そろそろ子供、(つくっても)いいんじゃない?」という言葉に、
何年も逃げていられない、という焦りを感じると同時に、
『子供が欲しいと、どうしても思えない』ということに、罪悪感も感じるようになっていったんです。
でも、欲しくないのにつくる、というのは後悔しそうだし、でも嘘はつきたくないし、
みんなは期待するし、あ~~!どうしよう(泣)という感じで、長いこと一人で葛藤しておりました。
しかしなぜそんなに、子供が欲しいって思えなかったのでしょうか?
私の両親というのは、子供の私から見て、あまり仲が良くない夫婦だったんですね。
母が何らかの理由で怒りはじめ、父は黙って怒りが収まるのを待つ、というのがパターンで、母が怒っている間、私たち子供も息をひそめて様子を見守るわけです。
その間母は、布団から起きてこないで家事もしない。自営でやっていた家業も手伝わない。という状態になるので、父は1人で頑張らないといけなくなるんです。それを手伝いながら私は、
『お父さんが可哀想。お父さんはどうしてこんな人を妻に選んだのだろう。なぜ離婚しないのだろう。私は絶対に、こんな母親にはならないぞ!』
と思っていました。
自分の都合で感情的に振り回す母。迷惑な母。過干渉で否定やダメ出しばかりの母。
どうして「いいね」と言ってくれないのか。どうして「間違ってないよ。大丈夫だよ。」と言ってくれないのか。
そうやって、心の中で文句ばかり言っていた私がいたんですね。
そうなると、今度自分が 【母親になるかもしれない】 という事態になった時、どうなるか?と言うと、
『私も子供から、文句ばかり言われるようになるだろうな』
と思うわけです。
母に思いっきり唾を吐きまくっていた分、今度は自分が吐かれる番になる!と感じて、母親になることにとても怖れを感じるようになるわけですね。
また、『母親なんだから、もっと優しくするべきでしょ!』とか、『もっと黙って見守っていてよ!』とか、『ちゃんと話を聞いてよ!』など、期待したり求めたりして、期待通りにそれらが叶わなかった時、
母を強く非難し、期待した分がっかりして、次第に諦めるようにもなっていったのですが、一方で、
『自分が母親になったら、子供にそんな思いは絶対にさせたくない。感情的にならず、いつでも子供の気持ちに寄り添い、理解し、優しく話を聞いてあげられる母であらねばならない』
というような、要するに、
【完璧な母親になる自信がないなら、母親になるべきではない】
と思うようになっていったんですね。
そもそも完璧な人間なんていませんし、母親になったから急に完璧な人間になれるのか?というものでもないわけで、
よく考えてみたら、絶対に不可能に近いことをやろうとしていたし、何年修行したところで無理な話だったな~、と今では思います。
結局、年齢的なこともあって渋々子供をつくることに了承し、授かることになったのですが、
やはりご想像の通り、完璧に子育てしなければ・・・という呪縛に苦しむ事になった私がいました。
当時は心理学的な物事の見方も知りませんでしたから、とにかく完璧に、ちゃんと母親をやらないと!と一人で頑張るしかなかったので、度々心のバランスを崩したりして辛い時期も経験しました。
しかし今は、完璧を求めなくなりましたし、自分がダメ母でも、抜けてる母(笑)でも、ほとんど自分を責めなくなりました。
相変わらず子供は苦手ですし、それほど好きでもない(かと言って嫌いでもない)ですけれど、そのことについて特別ダメだな~とも思いませんし、罪悪感も感じなくなりました。
ちょっと長くなったので、次回、私がそんな風に肩の力を抜くことが出来るようになった方法をお話したいと思います。
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