みなさんこんにちは。
カウンセリングサービスの櫻井朱実です。

前回、

【許せない人をいつも心に抱え、
許してあげられない自分という、

重い荷物を背負っている状態の
私がいること】


が、日常をしんどくさせ、様々な問題を
表面化させることに繋がる、

というお話をさせて頂きました。


→前回の記事『許しについて① ~許すことって、本当に必要なの?~』


ここからは、私の経験した例をお話させて頂きますね。

 

私にも許せない人がいました。
それは母親だったのですが、

母は何かと私を否定し、
もっとこうならないとダメだ、
と言うような人でした。また、

ヒステリックで感情的な人でもあったので、
いつ怒りに火がつくか分かりませんでしたし、

一回機嫌が悪くなると月単位で
家事をしなくなり、口もきいてもらえなく
なったりしました。

 

そんな母に振り回され、
いつも顔色を伺っているような子供でした。

そしていつしか、

『この人には何を言っても通じないから、
私が先に謝るか、納得いかなくても
「はい、分かりました」
と言っておけばいいんだ。』

というやり方を選択するようになりました。

 

【母親の、母親役】

を自ら選んでやるようになったんですね。
たぶん、小学校2年生(8才くらい?)には
そう決めて対応するようになっていたと思います。

今思うと、早いですよね・・・
8才で母親役を選択しているわけですから。


そこでの目的は、いかに母に怒られないか、
いかに母の機嫌を取るか、でしたので、

それらを達成するために、どんどん
自分がなくなっていきました。

まるで、母の人生を代わりに
生きている 
ような、そんな
感覚になっていたんですね。

 

母親役を演じないといけないので、当然、
甘えることも禁止しました。
周りからは、

とてもしっかりした、いつも冷静な人だね、

という評価をうけるようになり、

子供の頃から大人びた子供だったと
思いますし、
甘えることをなるべくしないように
しながら、大人になっていきました。

* * *

しっかり者として、社会では
頼りにもされましたし、認められるようも
なっていきました。

八方美人で外面は良かったので(笑)

職場では先輩に可愛がってもらえたり、
後輩からも慕われたりしていましたし、

友人も数は多くはありませんでしたが、
仲良くしてくれる人はいたので
不自由することなく恵まれていた、
と思います。

しかし一方で、
少しずつ問題が表面化するように
なっていったんですね。


例えば、


慢性的な

【孤独感】【寂しさ】

を抱えるようになり、
定期的に情緒不安定になって、
独りで訳も分からず
涙が止まらない日があったり、

あまりにも寂しいと、寂しさを
感じる事が苦痛すぎて、
お酒に走ったり、
夜な夜な外で遊んだりもしていました。

また、恋人が出来ると、
その男性に一点集中で
わがままな言動を繰り出すという、

かなり迷惑で可愛くない方法で
愛情表現をすることもありました。
(彼からすると、とても愛情表現だと
理解は出来なかったかもしれません

具体的には、
相手の都合も考えず、

『今すぐ会いにきて。』とか
『まだ帰らないで。』とか
無理難題を言い、
それらが叶わないと

『愛してないからだ。』
『私の事なんてどうでもいいんだね。』

などと、言いがかりをつけて困らせたり
していました。

それだけならまだ可愛いレベルなのかも
しれませんが

すぐに『別れる!』と言い出したり、

ドライブデートの途中の、
全く土地勘がない場所でも
お構いなく車から降りて帰ろうとしたり、

大喧嘩になると、刃物を持ち出して
自分を傷つけようとしたり
することもありました。

こうして、付き合いきれなくなった男性は
早々に離れていくわけですけど

当時、なぜそんな破滅的な行動を
自分がしてしまうのか?
全く分かりませんでしたし、

破滅的行動をしている時の
気分はもう、この上なく最悪で、

『こんなに苦しくて辛いのに、どうして
彼は助けてくれないのだろう。』

『こんな目に遭うのは、彼が悪いんだ。
彼が優しくないからだ。』

とも思っていました。


・・・今思うと、やっている行為自体は、

ヒステリックで感情的な
母親とそっくり

だったんですよね・・・。

あんなに感情的になることを
嫌っていたのに、

恋人の前では、怒りを炸裂させている
自分がいましたね・・・恐ろしい・・
ホラーです(笑)


ちょっと解説させて頂きますと、

上記の行動は、

【愛の試し行動】

だったのだと思います。

『私の事、本当に愛してるの?』

『愛しているなら、これくらいのことは
出来るよね?』

『本当に私の事が大事なら、
これくらいのわがままは、
許してくれるよね?』


と、ひとつハードルを飛び越えてもらうと、
またそれよりも高いハードルを用意し、
何回も、何回も、飛んでもらっていました(汗

それくらい、

【愛されていることに、
まったく自信がなかった】

ということだったんですね。

飛び越えられずに離れていく男性には、

『やっぱり愛されてなかったんだな』

と失望し、

飛び越えてくれた男性には、特に
感謝するということはなく、
また高いハードルを用意して試すという、

まるで、すべてのハードルを飛び越えて
こられたら困る、と言わんばかりの
行動をしていた、と思うのです。

すべてのハードルを飛び越えられてしまったら、
都合が悪かったのかもしれません。それは、

『私は、それだけの価値がある、
愛されるに相応しい、
素晴らしい魅力的な女性である』


と、証明されてしまうから。

それに、彼がそんなに全力で
私を愛してくれたら、

『私も、同じくらいの愛を
お返ししないと
釣り合わないじゃない!』


ということもあって、

自信がない私には、
問題行動を起こし続ける事が
都合が良かったのだと、今では思います。


これらが、母親からの影響を受けてのこと
であったのは、心理学と出会ってからなので
だいぶ後の事になるのですが・・・。

* * *

ここからどのように母親との関係を見つめ、
感情を解放し、許せるまでになったかについては、
次回続きをお話させて頂きますね。

(なかなか本題に入れなくてごめんなさい)

次回をお楽しみに!

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